さてやってきました記念の1100回。そろそろネタも尽きてきましたが、今回はこれでいきます!
ドラえもん第6巻!
ドラえもんの最終巻です。いや、ドラえもんは全45巻なんやけども、この6巻が最終巻みたいなもんです。のび太のあの名言を俺は忘れられません…
さて、パッパといっちゃいましょーか。
ひみつ道具103、ねむらなくてもつかれないくすり!
ネーミングに捻りが無さすぎるわ(笑)ちなみにビンのラベルにフクロウの絵の他に何か文字が書いてあるんですが、解読はできませんでした…
つーわけで眠らなくなったのび太、でも1人は寂しいので…
ひみつ道具104、ムユウボウ!
眠ってる人を自在に操作できるひみつ道具です。同様の効果を持つ「ゆめふうりん」の方がメジャーな気がしますが、風鈴には季節感が必要ですからね、ムユウボウはオールシーズンOKです。
さてドラえもんの世界にもファッションの流行というものがあります。
このおしゃれな女の子の名前はしゃれ子ちゃん(笑)藤子不二雄っぽいわぁ…
ちなみに日本で最初にミニスカートが流行したのは60年代終わりから70年代初頭だそーな。そこからロングスカートの時代が来たんでしょーね…
さらにミニスカートしか持ってないのび太のママも流行に遅れて八つ当たり。
ドラえもんのひげは周囲の物体を感知するレーダーひげなんですが…6本とも故障しているという設定です。
つーわけで流行を自在に操作できる道具がこちら。
ひみつ道具105、流行性ネコシャクシビールス!
たしかに昔はウイルスのことをビールスと呼んでましたね。それに「誰も彼も」を意味する「猫も杓子も」という言い回しをくっつけておるんですな。こんなの子供には分からんだろ…
どんどんいきましょ。
ひみつ道具106、室内旅行機!
室内の壁に様々な映像を映し出せる機械です。現代の映写技術ならできそうなもんですが、室内にいる人物の影が映ってしまうという問題をなんとかせねばなりませんね…
つーわけで映し出したのは温泉旅館。聞こえてきた曲は…
小柳ルミ子ですな(笑)
さて次の話はちょっと珍しい入り方をします。
いきなりどーしたのしずかちゃん⁉こんなのが1コマ目にきたら読者は心配しちゃいますよ。もちろんのび太もスネ夫も心配しますが…しずかちゃんの悩みとはまさかの「スキーに行きたい」
てめえぶっ飛ばすぞ(笑)
そんなわけでスキーに連れてくと約束しちゃったのび太。
バカボンのパパか(笑)
さてしずかちゃんをスキーに連れて行くために…
ひみつ道具107、はこ庭のスキー場!
…今の子供に「箱庭」なんて言っても伝わらんのだろうなぁ…
お次の道具はこれ。
ひみつ道具108、ほんもの図鑑!
俺は子供の頃図鑑が大好きでした。ウルトラ怪獣図鑑なんてものを全てのページがバラバラになるほど読み込んでいました(笑)
さてここで不思議な事が起こります。
何かおかしいと思ったらジャイアンの前髪が揃ってるんだ…
さて昭和25年にタイムスリップして絵を買いにきたのび太、だけども紙幣が通用しません。
のび太が昭和49年の世界から持っていった千円札はこれです。
懐かしい!この伊藤博文の千円札に代わって夏目漱石の千円札が登場したのは昭和59年、俺が7歳の頃だそーな。俺の世代がギリギリ覚えてるラインだろうな…
これに対して昭和25年の千円札はこれです。
いや、さすがにこれは知らん。それにしても聖徳太子はどの時代であってもお札の肖像画になっとるねぇ…
さ、次はこれ。
ひみつ道具109、こいのぼりそうじゅうき!
…東京でこいのぼりなんて見たこと無い。田舎じゃそこかしこではためいておるもんなんやけどね…
さてこのこいのぼりを動かすには餌が必要です。
こいのぼりの餌は柏餅です。俺はね、とにかくアンコに対するこだわりだけはあるんですが、柏餅に関してはつぶあんでもこしあんでもどちらでもいいのではないかと思っています。こしあんじゃなきゃダメなのはもみじまんじゅうやどら焼き系、つぶあんじゃなきゃダメなのは大判焼きやおはぎ系でしょ。餅の中に入れるのであればつぶあんこしあんこだわりません。
さてのび太たちは空き地で野球、いつも通りの結果になります。
俺たちが子供の頃野球してて家のガラスを割ったことなんて一度もないです。なぜなら「200mかっ飛ばしたとしても周りに民家なんてないから」(笑)テキサス州並みに荒野が広がってたもんなぁ…
つーわけでこの道具。
ひみつ道具110、ダイリガム!
言いにくいことを他の人が代わりに言ってくれるガム。まぁそれはいいとして、ガムは飲み込んじゃいけないものだということを俺が知ったのは中学生になってからのことでした(笑)
さて電車に乗り遅れたパパ、そんな時はこの道具です。
ひみつ道具111、どこでも大ほう!
どこでもドア使えばいいんじゃね?とも思いましたが、ここで俺は重大な事実に気付きました。てんとう虫コミックスのドラえもん第6巻までを読んでみて、どこでもドアはまだ一度も登場していないんです。ドラえもん三種の神器と呼ばれたタケコプターとタイムマシンは多数登場してるんですがどこでもドアだけは未だ未登場。まぁてんとう虫コミックスの掲載作品は時系列がバラバラなんですが、それにしても意外にどこでもドア使わなくても何とか成り立つもんなんやね…
さぁ次。
ひみつ道具112、エースキャップ!
パーマンバッジがくっ付いてるのかと思った(笑)
狙ったところに投げられる、野球好きには夢のような道具です。これはね、投手のための道具ではなく捕手のための道具ですよ。こんな道具があれば捕手はホント楽ですよね…
さて次は野比家の隣に住んでたこの女の子の思い出話。
ノンちゃん!
おじいさんが外国人なのは確定してるんでアメリカ人とのハーフかクオーターの女の子です。ちゅーか時代的に考察すると進駐軍兵士と日本人女性との間に望まず生まれた子供でしょうか(笑)
さてノンちゃんと遊ぶのび太をちゃかすのはやはりこいつら。
変わんねえなぁこの2人は…
さてのび太の家出シリーズ第1弾、自分一人の力で生きていくためにドラえもんからの手助けは一切拒否。
案外ドラえもんも器が小さい。
さてドラえもんの道具には頼らないものの、これだけは借りたのび太。
ひみつ道具113、風船いかだ!
まぁ確かに強度さえ保てるのであれば、いかだはゴムで作る方がいいような気もしますな。船をゴムにしちゃうと浮き過ぎて転覆しちゃうんだろうけど。
そしてついにここで初登場!
秘密道具114、どこでもドア!
やっぱり夢の道具つったらどこでもドアでしょ。だけど俺ももういい大人なんでね、子供目線ではなか大人目線でこのどこでもドアというものを考えるべきなんだと思います。
さてこのどこでもドア、原理的には2バターン考えられると思うんですよ。物体を別の場所に瞬時に移動させるのであればまず思いつくのはやはり「転送」です。ドアをくぐった瞬間に人体の全ての情報をスキャンして分解し、別の場所で再構築する、これがやはり最初に思いつく方法ではないかと。まぁザ・フライみたいになっちゃいそうで怖いし、そもそも人間の記憶までも再構築できるのかは分からない。さらにいえばどこでもドアの出口が突然何も無い空間に出現することを説明しづらい。だとすれば2つ目のパターン「空間を歪曲させる」これなんじゃないかと。どーやって空間を歪ませるのか、そんなこたぁ分からんけども、少なくとも自分の身体が一瞬分解されるよりかは安心できる方法よね…
さ、どんどん行こう。
ひみつ道具115、瞬間移動潜水艦!
水から水へと瞬間移動できる潜水艦なんですが、これもやはりどこでもドアと同じ議論が当てはまりますね。冷静になって考えてみると技術的にはかなり難しいことだよなぁ…
さてネッシーは実在するか否かで論争になったのび太とズル木くん。ズル木くんが出てくるということはこの子の出番です。
ドラミちゃんには悪いけどもネッシーはいません(笑)そもそも淡水の湖に首長竜というのはさすがに無理があったよなぁ…
お次はこれです。
ひみつ道具116、台風のたまご!
人間もさ、もう卵で産まれてきた方が良くない?哺乳類が胎生に進化したのは生存確率を少しでも高めるためでしょ、だけど天敵のいない人類にとってその理由はもはや失われておって出産のしんどさだけが残っておるもんね。女性的にはもう卵産んだ方が楽なんじゃないでしょうか。まぁ魚みたいに、産み落とされた無精卵に雄が精子をぶっかけて受精させるというシステムだけは嫌ですけど(笑)
さてこの台風のたまごから生まれたのが…
フー子!
フー子はね、後に大長編ドラえもん第23作の「のび太とふしぎ風使い」にも登場します。短編に登場してから大長編へと出世したという点ではピー助やキー坊に匹敵するキャラクターだといえますな。
さて迷惑ばっかかける問題児のフー子、だけども大型台風が東京を直撃し野比家のピンチの際に…
結局2つの台風は消滅、野比家は守られました。
このストーリーをその後大長編に焼き直したわけなんですが、やはり藤子・F・不二雄亡き後の付け焼き刃なだけあってストーリーが同じで全く面白くないんですよ。藤子・F・不二雄からドラえもんという作品を継承することはできないんだということを逆に証明してしまったんですよね…
さ、先へ進みます。
ひみつ道具117、ジキルハイド!
それほどおそろしい効能だとは思いませんが。
さて自分のおよめさんが誰なのかを知りたくなったのび太、タイムマシンで25年後へ。そして自分の家を覗きます。
ひみつ道具118、とうしめがね!
やはりその原理はX線でしょうか…
そんなわけで未来の野比家の中にいたのが…
のび太もおもわず「すごい!」と叫んでしまうんですが、彼女はスネ太郎くんのママです。このスネ太郎という少年がはたしてスネ夫の息子なのか、そしてこの女性がはたしてスネ夫の将来の伴侶なのかは明言されてはいませんが……まぁスネ夫は金持ちですからね、結婚くらいは失敗してもらわないと(笑)
つーわけでのび太は自分のおよめさんに出会います。
まぁのび太がジャイ子と結婚するという未来が瞬殺で打ち消される未来ですからね、この未来も変わる可能性はあるはずなんですが、どうやらそれについて検討するのはタブーのようです。
つーわけでのび太としずかちゃんの愛の結晶が…
野比ノビスケ!
しずかちゃんの面影が微塵もありません。おそるべし野比一族のDNA、石器時代から全く顔が変わってませんからね(笑)
そしてこのドラえもん第6巻の最後に収録されてる作品がもちろん…「さようなら、ドラえもん」!
言わずと知れたドラえもんの名作です。これを読まずしてドラえもんを語るなかれ!
さてあいかわらずジャイアンに追われるのび太、完全にドラえもんの道具に頼りきってるその姿を見たドラえもんは…
ドラえもん「ひとりでできないけんかならするな!」
ドラえもん、帰っちゃいます。そりゃね、ドラえもんが側にいてダメにならない子供はいませんからね…
そんなわけで最後の夜を2人で過ごすのび太とドラえもん。
のび太、成長しました。だけどのび太はいつも口だけですからね…
そこに現れたのはジャイアン、おもわずドラえもんを呼んでしまいそうになるのび太でしたが…
のび太「ちょっとまった。」
交通事故級の吹っ飛ばされ方です。のび太、生きてるんでしょーか?
だけども立ち上がるのび太。
そしてなんと1時間以上も殴られ続けます!
何度倒されても立ち上がり続けるのび太、そんなのび太の口から至高の名言が!
のび太あああぁぁぁ!!!
いや、ここはかなりの感動シーンだと思いますよ。どーやって喧嘩の途中に絆創膏を貼ってるのかは謎ですが(笑)
さぁそんなのび太の想いを知ったジャイアンはどーする⁉
さすがジャイアンです、ブレません(笑)
そしてようやく到着したドラえもん…
そりゃドラえもんも号泣しちゃいますよ。たまにこーゆーところをみせるからさ、俺たちはのび太のことを憎めないのかもしれませんね…
つーわけでのび太の成長を見届けたドラえもん。
最後の最後に言葉なんてものはいらんのですよね…
そして迎えた朝、もうドラえもんは居ないけども普通に始まる日常…
たった一晩できれいに消えたケンカの傷(笑)
サザエさんやちびまる子ちゃんに最終回は無いんだろうけど、ドラえもんはこれが最終回です。藤子・F・不二雄が死去してドラえもんは永遠に完結することはなくなったけども、だけども最終回の形をこうして残していたというのはいいことなのかもね…
…こうして感動の余韻の中6巻で完結したドラえもんをあっさり7巻に繋げていくのがまた凄いんですけどね(笑)