さーて、こんな新タイトルやってみます。
食の軍師!まぁくだらない内容の漫画です。ホントくだらないです。がしかし世の中くだらない物こそ面白いということがよ~く分かるグルメ漫画です。
さて主人公。名前?そんなものは出てきません(笑)なぜならばこの漫画のストーリーにおいて主人公の名前なんてものには一片の価値すら無いからです。
そんな主人公がおでんの屋台で偶然出会ったのが…
主人公のライバル、もちろん名前なんて分かりません(笑)この食の軍師という漫画は基本的にこの2人しか登場人物がいないといっても過言ではないが故に、名前を使ってキャラを区別する必要が無いんです。
つーわけで第1話は
「おでんの軍師」たしかにおでんダネをどういう順番で注文していくか、そこには人間性がモロに現れます。何も考えないで食べたい物を食べるのも良いでしょう、しかしその順序にこだわりを持つのもまた食の楽しみ方なわけです。
さてこれに対抗して主人公の注文は…
ね、くだらない漫画でしょ(笑)おでん屋で何を注文するか、ただそれだけの内容ですから。だけどこれを読むと「ああ、なるほど」と思う部分も多いんですよ。例えばこのおでんにしても丸三角四角という注文はやはり見た目も美しく、ダイコン・たまご・じゃがいもみたいな感じで丸形を揃えちまったりするのは美意識に欠けるなぁなんて新発見したりもするわけです。
さてここで問題になったのは
ちくわぶ。
俺も関西人なのでちくわぶという物は上京するまで見たことがありませんでした。まぁ初めて食ったときはビックリしましたよ、チクワなのかと思ってたらただの小麦粉なんですもん。まぁ煮汁の味を楽しむにはいいのかもしれませんが、それははんぺんでも十分に楽しめますもんねぇ…
そしてライバルの続く注文は
牛すじ・シラタキ・ばくだん。
ばくだんなんて手がかかるおでんダネは家庭のおでんでは出てきませんからね、これも初めて見たのは上京してからだったかな…
さてこれに対抗するためのおでんダネは…
うん、忘れがちなところではありますがタコはおでんダネの中でも相当に力強くて好きなタネです。タコ臭さがダシに移るから嫌だなんて言う輩もいますが、それも含めてのおでんですよ。
つーわけで戦いに敗れた主人公。
おでんといえばカラシ、そりゃそーです。そーなんですが、
子供の頃の俺はおでんに味噌ダレを付けて食べてました。ダイコンなんかはふろふき大根感覚だったんですよ。どーやら俺のおかんの出身である香川では味噌ダレを付けて食べる方が一般的だったことによるようですね…
さて第2話は「もつ焼きの軍師」。こちらの店へ。吉祥寺に実在する「カッパ」という有名なもつ焼きだそーです。もつ焼きというジャンルの時点ですでに美味そうですが、並んでてなかなか入れないそうです。もつ焼きって並んで食うもんじゃないよねぇ…
つーわけで最初の注文。
焼き物が出てくるまで何で繋ぐかというとやはりレバ刺しにいきたいとこですな。しかしブタのレバ刺し、これも今では法律で禁止されてしまいました。世知辛いわぁ…
そこに再び現れたライバル、その注文は…牛ホルモンはまだしも豚ホルモンに関しては名称があやふやで注文しづらいことは事実。ここで代表的な「豚」ホルモンを整理しておきましょう。 ハツ 心臓
テッポウ 直腸
レバー 肝臓
チレ 脾臓
マメ 腎臓
フワ 肺
ハラミ 横隔膜
カシラ 頬肉
タン 舌
ドーナツ 喉仏
ホーデン 睾丸
他にも色々ありますが、とりあえずガツとシロは覚えとかないとダメです。
そして攻め立てるライバル。
コブクロは子宮、リンゲルとは膣。牛と違って豚の方がホルモンが細部にまで分かれているのは、豚の方が生産頭数が多いから流通しやすいということかね?
これに反撃する主人公。
大巨獣ガッパ、こんなのが出てくる辺り作者は相当の年齢ですな。1967年の作品ですからね、50代以上じゃなきゃ知りませんよ…
第3話は「寿司の軍師」。うん、おれもこれができる男です。つーかおしぼりで顔拭かない男の意味が俺には分かりません!
そんなわけで寿司屋でまず悩むのは最初の注文。
うん、いきなり大トロはちょっと頭の悪い注文ですわな。 光りものやイカから入っていかにも通っぽく振る舞うのもたしかに避けたい。 ここで赤貝のヒモというのは笑えますな。結局のところ寿司屋での一品目というのは正解が出ない超難問なんですよ…
そこで主人公の注文は…
う~ん、この頼み方は好きじゃないんよね。注文は非常に楽でいいんですが、カウンターの寿司屋に行くからには食べるネタは自分で決めたいと思っちゃいますね…
しかしさらなる問題が。それは「どんな順番で食すか」うん、俺も基本的には小物から潰して最後が盛り上がるように持っていきますが、俺は光りものは先に潰すことにしています。たまに酢加減がキツいのがありますからね、途中でそーゆー光りものに当たっちゃうと盛り下がっちゃうので先に食べちゃいます。
そして一品目にエビを選んだ主人公、しかしこれが予想外に美味。
たしかに茹でエビの立場って瞬く間に落ち込んでいきましたよね。回転寿司でも必ず100円の皿に乗ってるもんな。そりゃ寿司界のバナナと呼ばれても仕方ありません…
さてそこにまたしても現れたライバル。彼の寿司屋における最初の注文は…なるほど、寿司屋でまず刺身かぁ…たしかに刺身を一番美味く食わせるのは絶対に寿司屋だもんなぁ。
つーわけでパニクった主人公。
カリフォルニア巻がある寿司屋はおそらく二流店なんだろうねぇ…
そして第4話は「蕎麦屋の軍師」
蕎麦屋での注文シーンから。そーなんです、注文とはかくあるべきなんです。なのに居酒屋でもいきなり焼き物や揚げ物をたらふく注文する輩のなんと多いことか。まずはすぐ出てくるものだけ注文すればいいんですよ、本格的な注文はその後ですよね…
そしてここでも登場したライバルは天ざるに熱燗という布陣。
蜀の五虎大将軍、それを束ねるのが諸葛亮孔明なわけですな。そしてここで初めて俺は気付きました。諸葛亮孔明→蜀の軍師→食の軍師だという事実に!
つーわけでそば味噌→焼き海苔→焼き鳥→出し巻き卵とつないでからのかけそば。しかしここからさらに…
ちょっと食い過ぎのような気もしますけどね。まぁ一軒の蕎麦屋を隅から隅まで楽しもうと思えばこーゆー注文もアリか。
第5話「醤油の魔術師」突然ストーリーが一転します。主人公の名前すらも判明していないのに、突然現れた謎の男ヤマサン。彼が醤油について語り続けるという話が突然挿し込まれるんです(笑)
そんなヤマサンはひたすらこの銘柄を推してきます。ヤマサの特選しょうゆ鮮度の一滴だそーです。この作者はヤマサ醤油から金でも貰ってるんでしょーか(笑)