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きよの漫画考察日記1898 からくりサーカス第40巻

ついに40巻まできたか…

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犬しっぽ
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犬からだ
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犬あたま

さて勝の脳に自身の人格を全てダウンロードしたフェイスレス。
自分と全く同じ人格を有する人間がいたらどう思うんですかね?この世で唯一心の底から理解し合える相手であると同時に、この世で最も気持ち悪い相手なのかもなぁ…

ところがどっこい、勝が生命の水をあらかじめ飲んでいたためにダウンロードは失敗してました。
フェイスレスは勝が生まれる何十年も前からこの計画を練っていたんですが、結果は見事に失敗しました。この計画を阻止したのはもちろん勝なんですが、1度目のダウンロードを阻止した才賀正二の功績も忘れちゃいけませんよね…


さてさて、この40巻のメインはこの2人。
コロンビーヌvsディアマンティーナ!
新旧ゴスロリ少女型自動人形対決です。空気中のゾナハ虫を硬質化させるコロンビーヌとクマのぬいぐるみの爆弾を使って戦うディアマンティーナ、戦い方が噛み合わなそうな両者ですが、キャラがカブっちゃってる以上ここでの激突は不可避ですね…

さて戦いの最中に勝を庇ったコロンビーヌ。
ディアマンティーナ「いったいなんのつもりよ、コロンビーヌ?」コロンビーヌの退場のさせ方は難しいと思うんですよね。なまじ外見を少女にしてしまうと、簡単に破壊するわけにはいかなくなっちゃいますからね…

つーわけで勝を助けるために戦いを放棄したコロンビーヌ。

誰かのために何かをしてあげたいと思う気持ち、そこに何の見返りも求めない奉仕の精神、これはきっとどんな生物にも宿っている感情ですよ。だって魚類だって昆虫だって自分の卵を守ったりしますもんね、親子関係があるとはいえ、それも一つの奉仕精神でしょ…

そんなこんなで勝利したディアマンティーナ、エレオノールを宇宙へ送り出すためにフェイスレスに尽くした自分はフェイスレスから愛されると勝ち誇りますが…


これもまた難しいところです。思うに「愛」という言葉が含む意味合いが広すぎるんですよね。自分の両親や子供に向ける愛、ペットに対する愛、物に対する愛、そして男女間の愛、これらは全て「愛」ですからね。人間の感情の細かな違いをきめ細やかに分類して表現する日本語にしては珍しいことですよね…

そんなわけでコロンビーヌもついに舞台から退場の時。
随分と昔に感じるサハラ決戦でのファティマとのやりとりがこの後の伏線となっていたとはね…

さてそんなコロンビーヌの前に現れたのは勝。

こんな事を言うと世の女性達に怒られますが、女の子はまぁ抱きしめられると弱い生き物ですよ。それは感情どうこうの問題ではなく、昆虫とかと同じように男の出すフェロモンに反射的に反応しておるのかもね…

つーわけでコロンビーヌ、180年目にして機能停止。
コロンビーヌ「このぶたちゃんはおかいもの。このぶたちゃんはおるすばん。このぶたちゃんはおやつたべ…」
藤田和日郎が漫画家として秀逸な点、それはこのブログでも何回も言ってますが「登場人物の退場のさせ方が見事過ぎる」という点に尽きます。うしとら時代のとらや流兄ちゃん、さとりや徳野さんといったあたりからそうだったんですが、このからくりサーカスではその特徴がさらに顕著に発揮されてますからね…

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